読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

紫村昌太郎の室内映画渉猟記 ‐我が部屋こそがグラインドハウス‐

当方名古屋市在住の四十路男子。見るは娯楽映画一筋。いい年こいてのB級趣味。

「サザエさん」

日本映画専門チャンネルで視聴。

昭和31年作品。監督・青柳信雄、脚本・笠原良三。
ある意味で伝説の実写版映画を初めて見れたことに、まず感謝。
第1作である本作では、サザエさんとマスオさんの出逢いをメインに、ノリスケさんとキミ子さんのロマンスをサブに、磯野家でのハチャメチャなエピソードをオムニバス調に描く。一見安易な構成ながら、これが中々の出来。
サザエさん江利チエミ)、マスオさん(小泉博)、カツオくん(坊主頭でない・小畑やすし)、ワカメちゃん(松島トモ子)、お父さん(波平さんではなく松九郎・藤原釜足)、お母さん(名前がない・清川虹子

他に花菱アチャコ柳家金語楼、ダークダックス、白川由美等、皆が漫才ないしコント風のライトでポップな好演に加え、劇中ではジャズ、ポピュラー、ダンス、ショートギャグ等も数々見せてくれる。
それらが練達の映画作家たちによる巧緻な描写によって、スマートに捌き上げられドラマ進行のテンポとスムーズに一体化していることが好ましい。
昭和30年代初期の社会風潮を活写した庶民コメディー(サザエさんがラジオの情報で栄養タップリのおやつを作ろうとすれば、それはニワトリのえさだったとか)であると同時に芸能コメディーとしても古びた風もなく、存外以上の面白さ。

それにしても松島トモ子のワカメちゃん、カワイイねえ。