紫村昌太郎の室内映画渉猟記 ‐我が部屋こそがグラインドハウス‐

当方名古屋市在住の四十路男子。見るは娯楽映画一筋。いい年こいてのB級趣味。

「仮面ライダー1号」

いやぁ面白い。

 本作は仮面ライダー1号=本郷猛の最終ストーリーではない。それどころか、雄々しいまでにポジティブな再生ストーリーである。

 今までの井上俊樹の脚本作品であったなら、今回のような展開はありえなかったと思う。井上氏には、小林靖子作品や米村正二作品を強く意識されたか、ヒーローの戦死をもってドラマを締め括ることが必ずしも正解ではなく、リアリズムともいえないのではとの概念や心情の変革があって、それに素直に従われての結果かもしれない。その姿勢と決断、高評価(おれって何様!?)。

 立花藤兵衛の孫、麻由。彼女の体に宿っていたアレクサンダー大王の眼魂(アイコン)というよりも魂そのものが、蘇生した地獄大使ではなく、ノバショッカーの青年首領・ウルガでもなく、本郷猛こそパートナーと認め、新たに超絶力を与えた。1号劇的復活の真相、まさにこれでしょう。

 それにしても、難敵であるノバショッカーを相手に、ゴースト=天空寺タケル、スペクター=深海マコトを間にする形で、1号ライダーと地獄大使が…。正義のヒーローが不滅であると同時に悪のヒーローもまた不滅。

 もう一つ、ショッカーとノバショッカーの対立の(ガニコウモルが!!)様は、例の分裂抗争図じゃないか。

『仮面ライダー1号』公式映画サイト 2016年3月26日(土)戦闘開始!