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紫村昌太郎の室内映画渉猟記 ‐我が部屋こそがグラインドハウス‐

当方名古屋市在住の四十路男子。見るは娯楽映画一筋。いい年こいてのB級趣味。

「四谷怪談/お岩の亡霊」

デアゴスティーニ社の「大映特撮映画DVDコレクション」39号。昭和44年作品。

 狂気と妖艶のグロテスク美に満ちた、大人向け時代怪談の秀作。

 主人公・伊右衛門佐藤慶)の冷酷、横暴と狡猾。直助(小林昭二)の欲深さとエゴイズム。連中のダークヒーローぶりは、非道を超えた風格とユーモアがあって、唸らされるほど。

伊右衛門に斬られる義父・左門、奉公人・小平の哀れさもまたリアルに迫る。

 お岩(稲野和子)の深い恨みがテーマだが、これはまさに男のドラマ。魔男の映画だ。